書評のようなもの 横溝正史『女怪』を読んだ 『女怪』というタイトルからして、怪獣みたいに巨大で容貌魁偉な女が登場するのかと思いきや、現れるのは「ほっそりと華奢でなよなよとして、どこかに頼りなげな」女性です。金田一耕助が恋心を抱いた二人の女性のうちの一人・虹子。ただし、物語は悲劇的な結末を迎えます。 本作は『オール讀物』1950年9月号に発表された短編。ちょうどストーリーが2時間の枠に嵌りやすい... 2019-12-27 書評のようなもの