トリック

書評のようなもの

島田荘司『占星術殺人事件』を分析してみた

本稿を起こすにあたり、改めてじっくり読み返してみました。前半のまどろっこしさには少々辟易させられたり、細かいことを言えばいろいろ突っ込みどころはあったりしますが、それらをひっくるめてもこの作品には最高の賛辞を送りたい。百人百様の評価があろうが、メイントリックは圧巻です! それだけに『金田一少年の事件簿』で、いとも軽く流用されているのを見つけた時は、強...
プロット・トリック

今月のトリック 9月分

結局〈今月のトリック〉8月分は作れずに、9月に入ってしまいました。 使えそうなの、ほんっっとにできませんわ。ここに挙げたのも「それがどうした」とか「○○の『△△』で使われている」とか、ツッコミを入れられそうな中途半端なものばかり。 既成作品で使われているものは論外としても、「それがどうした」系のトリックはプロットに巧みに組み込めれば、つまり扱い...
書評のようなもの

横溝正史『吸血蛾』を読んだ

10数年ぶりに横溝正史先生の未読長編を読了しました。 ここのところ京極夏彦氏の辞書的分厚さの大長編(1000ページ超え)に立て続けに取り組んでいたせいで、小説の長さに関する感覚が完全に麻痺しています。 kindle版なので当初は総ページ数がわからなかったのですが、文庫版で調べてみて300ページを超えているということなので、長編に分類されるべき作...
プロット・トリック

今月のトリック~学校編の続き

“今週”のトリックはしんどいので、今回から“今月”のトリックとしました。 それにしても、パッと目を惹くようなトリックをなかなか思いつけませんな。すぐにネタバレしそうな浅くて簡単なものばかり。 パズル本を何冊か借りてきて目を通してみましたが、どれもこれもピンと来ないし……。 パズルを原理のレベルにまで落とし込んで理解した上で、ある程度現実に即...
プロット・トリック

今週のトリック~学校編

6月24日付の記事で紹介した「常識反転法」に則りつつ、我流のアレンジを加えて考えてみました。 アイテム  学校のチャイム 常識 定刻に鳴る放送室で制御定番のメロディ校内で聞こえない場所はない 反常識 定刻に鳴らない(若干のタイムラグあり)放送室以外の場所で管制可能珍奇なメロディ聞こえない場所がある=放送室内のスタジオ 4. に...
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