横溝正史

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横溝正史『トランプ台上の首』を読んだ

初出は『オール讀物』昭和32年1月号。その後、昭和34年2月に中編化された金田一耕助ものです。角川文庫版では前記事の『鴉』と同じく『幽霊座』に収録されています。 あらすじ 隅田川の水上惣菜屋・宇野宇之助が、河岸に建つアパート聚楽荘に住むストリッパー・牧野アケミの生首を発見する。しかし見つかったのは首だけで、胴体は部屋のどこにも残されていなかった。勤め...
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横溝正史『鴉』を読んだ

『オール讀物』昭和26年7月号に掲載された短編推理小説。角川文庫版(kindle版も)では『幽霊座』に収録されています。 あらすじ 金田一耕助は静養のために岡山県を訪れ、旧知である岡山県警の磯川警部に誘われるまま、“山にとりかこまれた猫の額ほどの一寒村”にある湯治場にやって来た。かつては〈お彦さま〉を祀る神社のご利益で栄えた湯治場だったが、今は見...
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横溝正史『幽霊座』を読んだ

初出は『面白倶楽部』という雑誌。昭和27年(1952年)11月号と12月号に掲載された中編小説です。 横溝翁が芝居、特に歌舞伎に造詣が深いことはよく知られていますが、意外にも歌舞伎の世界を取り上げた作品は本作の他にはありません。角川文庫版『幽霊座』の解説で大坪直行氏が述べられているように、一般受けしないと思われたんでしょうか。ただ大坪氏は同じ解説で「...
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『人形佐七捕物帳 巻三』を読んだ

巻一、巻二……と読み進めて、順序どおりの巻三。以下の5作品が収録されています。 万歳かぞえ唄神隠しばやり吉様まいるお俊ざんげ比丘尼宿 全体としては、横溝作品特有のおどろおどろしさは控えめで、ユーモラスな描写や爽やかな結末が印象的です。 次ページはネタバレです!
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横溝正史『吸血蛾』を読んだ

10数年ぶりに横溝正史先生の未読長編を読了しました。 ここのところ京極夏彦氏の辞書的分厚さの大長編(1000ページ超え)に立て続けに取り組んでいたせいで、小説の長さに関する感覚が完全に麻痺しています。 kindle版なので当初は総ページ数がわからなかったのですが、文庫版で調べてみて300ページを超えているということなので、長編に分類されるべき作...
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