書評のようなもの

横溝正史『魔女の暦』を読んだ

直接的なコロナ騒動の影響というわけではありませんが、ずいぶん間が空いてしまいました。どうも一つのことにじっくり取り組む心境になれず……。 言い訳はさておき、今回は『魔女の暦』。横溝翁お得意(?)の短編の中長編化で、初出は1956年(昭和31年)5月の『小説倶楽部』です。 報らせを受けて現場に駆けつけた金田一耕助は、思わず「あっ」と声を...
書評のようなもの

横溝正史『八つ墓村』を読んだ

『犬神家の一族』や『獄門島』と並んで、最も有名な横溝作品と言っても過言ではないでしょう。 映画やドラマでの「祟りじゃ~! 八つ墓の祟りじゃ~!」という台詞が印象的な『八つ墓村』です。 初読は確か中学生の時。当時は人生経験の乏しさゆえか時代背景や登場人物の立場・心情を理解できず、そこまで良い作品とは思えませんでした。 今じっくり読み...
太平洋戦記

大陸打通作戦終了と第1回日中講和会議

予定よりもやや早く、1940年9月第10ターンに「大陸打通作戦」終了。定石どおり空爆で陣地を破壊し、敵兵力を減殺した後に…… 1940年9月第10ターン 第9次南寧爆撃戦日本軍攻撃隊 爆撃機 171機撃墜 爆撃機 1機戦果:陣地605低下兵員5 後方20第10次南寧爆撃戦日本軍攻撃隊 爆撃機 232機撃墜 爆撃機 1機戦果:兵員64 火砲17 後方2...
太平洋戦記

序盤の航空機事情

大陸打通作戦、進行中。おそらく1940年秋には仏印国境の南寧まで打通できると思うのですが、その後はその後で、仏印進駐あり、対英・蘭宣戦とそれに続く蘭印攻略戦、ビルマ・インド解放戦、そして太平洋の彼方からしつこく嫌がらせを仕掛けてくる米国との決戦あり、さらには今回は恨み重なるソ連をも膺懲したい……と考えると、先はまだまだ長い。 そこで、今後の展開を序盤...
太平洋戦記

大陸打通作戦~岳陽・長沙攻略戦

「大陸打通作戦」とは……まずは史実の話。 大陸打通作戦は、日中戦争中の1944年(昭和19年)4月17日から12月10日にかけて、日本陸軍により中国大陸で行われた作戦。 (中略) 目的は、当時日本海軍の艦船や台湾を攻撃していた爆撃機を阻止するために、中国内陸部の連合国軍の航空基地を占領することと、日本の勢力下にあるフランス領インドシナへの陸路を開くこ...
太平洋戦記

霊州防衛と鄭州攻略

霊州要塞(?)を舞台に、1939年11月第3ターンから1940年4月第5ターンにかけて、34回にわたる防衛戦を展開。なぜ34回もの防衛戦を余儀なくされたのかというと、それだけ中国軍が攻めてきた……のではなくて、意図的に誘い込んで攻めさせたのです。 その「霊州」ですが、実はどこにあるのかわかりません。Googleマップで検索しても地図帳を見ても載ってい...
書評のようなもの

横溝正史『霧の山荘』を読んだ

初出は『面白倶楽部』昭和33年11月号に掲載された『霧の別荘』。のちに中編化されたのが本作とのことです。 K高原(おそらく軽井沢)の別荘地帯を舞台とした事件で、冒頭のシーンにいきなり“霧”が出てきます。その場面が印象的なのですが、欲を言えば、最後に霧の中で犯人逮捕!として、霧で始まり霧に終わるというのが味わい深かったかと……。 評価 世界...
太平洋戦記

八八艦隊、大海原へ!

新たな年を迎えたことで心機一転、より大きなロマンを追うことにしました。 八八艦隊(はちはちかんたい)は、日本海軍の建艦計画。艦齢8年未満の戦艦8隻と巡洋戦艦8隻を中核戦力とし、所要の補助艦艇並びに第一線を退いた艦齢8年超の主力艦群を主軸として整備するものだった。Wikipediaより引用 艦齢というのは、艦艇が建造されてからの経過年数のことで、...
太平洋戦記

嗚呼、南樺太

史実どおり南樺太を領有していますが、対ソ侵攻に伴って北樺太のアレクサンドロフスクからソ連軍が南侵してくるのに伴い、一時的に泣く泣く撤退します。理由は以下3点。 南樺太には中途半端な兵力しか駐留していないので守り切れない。かといって、輸送上の問題により本土から大兵力を投入するのは難しい。シベリアのネルチンスクを攻略したうえで対ソ講和すれば、速攻で現状...
書評のようなもの

横溝正史『女怪』を読んだ

『女怪』というタイトルからして、怪獣みたいに巨大で容貌魁偉な女が登場するのかと思いきや、現れるのは「ほっそりと華奢でなよなよとして、どこかに頼りなげな」女性です。金田一耕助が恋心を抱いた二人の女性のうちの一人・虹子。ただし、物語は悲劇的な結末を迎えます。 本作は『オール讀物』1950年9月号に発表された短編。ちょうどストーリーが2時間の枠に嵌りやすい...
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