プロ野球16球団拡張~瀬戸内パイレーツ編

Out of the Park Baseball

※記事の内容は、ゲームプレイ上のフィクションです。

新規参入4球団はこれだ!

福岡ソフトバンクホークスの王貞治球団会長や元ヤクルト選手兼任監督の古田敦也氏が提唱する「プロ野球16球団構想」。球団経営シミュレーションゲーム『Out of the Park Baseball 21』でバーチャルに実現(表現は妙ですが)してみました。

英語だと少々見づらいので

表中に★印で示した以下4球団が新規参入チーム。このうち『瀬戸内パイレーツ』のGM(ゼネラルマネージャー)兼任監督として、ゲームプレイを進めます。

球団経営に際しての懸念~人口と交通

新球団の保護地域とホームグラウンドは以下のとおり。

  • 新潟アルビレックスBC:新潟県/HARD OFF ECOスタジアム新潟
  • 東海フェニックス:静岡県/静岡草薙スタジアム
  • 瀬戸内パイレーツ:愛媛県/?
  • 琉球ブルーオーシャンズ:沖縄県/沖縄セルラースタジアム那覇

新潟・静岡・愛媛(松山)・沖縄の4地域は、実際にプロ球団の誘致に名乗りを上げている自治体です。

さて、瀬戸内パイレーツの本拠地と目される松山市には、プロ野球公式戦も開催される「坊っちゃんスタジアム」という球場があります。他の新入3球団がホームとする「HARD OFF ECOスタジアム新潟」「静岡草薙スタジアム」「沖縄セルラースタジアム那覇」と比較しても遜色なく、設備的には申し分のない球場なのですが、より広い球団経営の視点に立つと少々問題が見えてきました。人口と交通についての懸念です。

松山市周辺地域の、いわゆる通勤通学圏である「1.5%都市圏」の人口が、2015年の統計で706,883人。100万に大きく届きません。

地方球団の代表格ともいうべき『広島東洋カープ』ですが、瀬戸内海を隔てた広島(1.5%)都市圏の人口が2,096,745人。これでも二言目には「地方の貧乏球団」とディスられるわけですから、70万人そこそこのマーケットとなると、これは非常に苦しい。松山市周辺は言うに及ばず愛媛県、いや四国全域をカバーしないと経営が成り立たないのではないでしょうか。

ところが、そこに立ちはだかるのが域外からの交通アクセス。愛媛県の西寄りに位置する松山市は、決して他都市からのアクセスが良いとはいえません。

さあ、ここで改めて地図を眺めてみると、四国4県の県庁所在地4都市(松山・高松・徳島・高知)からおよそ均等な位置にあるのが、その名もズバリ「四国中央市」。

Wikipediaで市のあらましを確認したところ「全ての県庁所在地への所要時間は一般国道で2時間台、高速道路利用では1時間台」とのことで、アクセスはかなり良好。

ちなみに、四国中央市から30分圏内・1時間圏内・2時間圏内の都市とその人口は以下のとおり。

鉄道
  • 川之江駅から特急で30分圏内:
    新居浜(11.5万人)、伊予西条(西条10.4万人)、観音寺(5.6万人)、丸亀(10.9万人)
  • 川之江駅から特急で60分圏内:
    今治(15万人)、坂出(5万人)、高松(42万人)
  • 川之江駅から特急で90分圏内:
    岡山(71.9万人)、松山(51.4万人)

※四国中央市の中心駅は伊予三島駅となっているようですが、なぜ川之江駅発としたのかは後述。

高速バス
  • 三島川之江ICから60分圏内:
    高知(32.6万人)
  • 三島川之江ICから120分圏内:
    徳島(25.8万人)

以上、四国中央市から約2時間圏内の人口は、ざっと合計で282万人。広島県の人口に匹敵します。かなり欲張った設定ですが、このくらいなら何とかなるでしょうか。

ホームゲーム開催日には、JR四国やバス会社に臨時便の運行をお願いしなくてはならないでしょうけどね。

ところで、球団名を『四国パイレーツ』ではなく『瀬戸内パイレーツ』としたのは、四国に位置しない岡山市までマーケットに含める意図があったため。「四国」だと、岡山市民のシンパシーを刺激しないのではないかという懸念を抱いたわけです。逆に「瀬戸内」ではない高知県民からそっぽを向かれないために、3年後に創設予定の三軍は、高知で活動させることにしよう。

ホームグラウンド

以上の考察の結果、瀬戸内パイレーツの本拠地は四国中央市としますが、ここにはプロ野球公式戦を開催できるような球場はありません。仕方ないので、新たに建設することにします。その名も『四国パイレーツスタジアム』

場所の候補地は、伊予三島運動公園野球場浜公園川之江野球場。最寄のJR駅から近いのは、川之江駅から1.2キロ徒歩15分の浜公園の方なので、ここにしましょう。付近に一般民家があるため騒音が問題になりそうですが、球場敷地を少し沖出しして、できるだけ民家との距離を開けることで何とか……。バーチャルとはいえ、独断専行をお許しください。

ただ、今から建設するとなると、竣工は2年後ですね。新球場は2022年シーズンから使用することにして、それまでは松山の『坊っちゃんスタジアム』を仮本拠地とし、高松の『レクザムスタジアム』、徳島の『JAバンク徳島スタジアム』、高知の『高知市野球場』(デーゲームのみ)、そして倉敷の『マスカットスタジアム』を巡回させてもらうことに脳内設定します。1970年代のロッテ・オリオンズ以来のジプシー球団復活です。ちなみにゲームでは球場の建設費等はかかりません。

選手をはじめスタッフや関係者には苦労をかけることになりますが、2年間、辛抱してください。ファンの裾野を広げるための地方巡業という意味合いもありますので。

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