対中戦もいよいよ終盤に差し掛かってきました。
- 第1次貴陽攻略戦
日本軍参加兵力 兵員1215 火砲1317 車両 0 後方 2476
日本軍損害 兵員 103 火砲 74 車両 0 後方 26
連合軍参加兵力 兵員1113 火砲 585 車両 18 後方 10923
連合軍損害 兵員 197 火砲 96 車両 2 後方 0
貴陽占領(第10軍)
地形画像でご覧のとおり、山の中の町です。現在は、高速鉄道を使うと上海から約9時間で到達できるようですが、当時は……苦労が偲ばれます。

- 日仏印同盟締結

史実では、北部仏印への進駐開始が1940年9月23日で、南部仏印は1941年7月28日。ほぼ史実どおりと言えなくもありませんが、これは1941年6月の独ソ戦開始に呼応して英蘭二国に宣戦することを踏まえての措置。半年もあれば陸海軍の兵力をインドシナ半島周辺に展開させ、宣戦布告直後に電撃的に軍事行動を起こせるだろうという見込みですが、むしろ進駐が早過ぎた気もします。
同盟国・同盟勢力からは強請りのような「経済支援要求」があることをすっかり忘れていました。同盟の期間が長ければ長いほど、我が国にとっても貴重な資源を毟り取られるわけでして。かといって要求に応えないと、親日度が低下して離反を招くことになるし……。「援助テロ」とはよく言ったものです。
- 第1次遵義攻略戦
日本軍参加兵力 兵員1112 火砲1093 車両 0 後方 2450
日本軍損害 兵員 84 火砲 56 車両 0 後方 39
連合軍参加兵力 兵員 845 火砲 568 車両 8 後方 11816
連合軍損害 兵員 131 火砲 85 車両 0 後方 0
遵義占領(第17師団)

貴陽よりもさらに奥地の山の中。お誂え向きの平地など見当たりませんが、ここに強引に航空基地を建設します。99式襲撃機の航続距離(450キロ)を考慮した場合、非常に都合がよい。

爆撃圏内に国民政府の臨時首都・重慶をはじめ、内江・成都・安順・六盤水という5つもの拠点が入るのです。
- 駆逐艦「秋月」開発終了
- 第1次重慶爆撃戦
日本軍攻撃隊 戦闘機 46機 爆撃機 18機
撃墜 戦闘機 15機 爆撃機 3機
連合迎撃総数 戦闘機 22機
撃墜 戦闘機 10機
戦果:陣地35低下 戦闘機1 爆撃機4 - 第2次重慶爆撃戦
日本軍攻撃隊 爆撃機 285機
撃墜 爆撃機 3機
戦果:陣地1060低下 兵員1 後方50
秋月型は空母機動部隊の防空直衛用に建造された大型駆逐艦である。
大型空母が続々と竣工してくると航続距離の短い旧式駆逐艦では随伴出来ず航続力の長い新型直衛艦が望まれるようになっていった。秋月型の主砲は10cm65口径連装高角砲である。この砲は1938年に正式化された長砲身、高初速、半自動装填の高性能高角砲で秋月型はこれを前後に2基づつ装備し強力な対空火力を備えていた。また秋月型の航続距離は18ノットで8000海里(燃料1080t)と長大であり凌波性も良好だったので機動部隊直衛としての任務を充分に果たすことができた。
秋月型の8番艦以降は工事簡易化の為設計を変更しており細分すると最初の7隻が秋月型、次の4隻が冬月型、1隻(花月)が満月型として分類されている。工期は1番艦の秋月が2年も要したのに較べ涼月は1年9ヶ月、初月は1年5ヶ月、若月は1年2ヶ月と順次、短縮化し花月では約10ヶ月となった。
対空兵装が重視されているものの、普通に対艦・対潜攻撃も可能な万能駆逐艦というところでしょうか。もちろん量産の予定です。
一方で心が痛む「重慶爆撃」。史実では、1939年5月3・4日の両日に海軍第2連合航空隊所属の第12・13航空隊(96式陸攻45機)が最初の空爆を行っています。
映画館や防空壕内で何百人も焼け死んだり、窒息死したりというような悲惨な光景は、人類が初めて経験する災厄だった。
『太平洋戦争・主要戦闘事典』より
〈中略〉
後年、日本中の都市に焼夷弾が落とされて焼け野原になり、無数の罪のない市民が焼け死んだが、重慶市民は日本人を襲った地獄絵を六年も前に体験したのである。
ここではもちろん無辜の市民の頭上に爆弾を振り撒くようなことはしておりません。ターゲットは敵航空兵力と防御陣地です。
- 第1次重慶攻略戦
日本軍参加兵力 兵員1188 火砲1172 車両 0 後方 2411
日本軍損害 兵員 93 火砲 69 車両 0 後方 44
連合軍参加兵力 兵員 586 火砲 557 車両 31 後方 9981
連合軍損害 兵員 119 火砲 106 車両 6 後方 0
重慶占領(第17師団)
重慶といえば、長江(揚子江)を遡っての冒険を描いた故・生島治郎氏の『黄土の奔流』が自分の中では強烈な印象を残しているのですが、改めて地形を眺めてみるとまさしく「天然の要害」! よくこんなところに町が開けたものだと感嘆を禁じえません。
南北に走る幾筋もの山脈は褶曲作用によって形成されたもので、その間には平地が並行して伸びているため「川東平行嶺谷」と称されるとのこと。
山脈はそれぞれ幅が狭く石灰岩の山頂が削られ大きな窪地を形成しており、標高は700mから1,000mの間で、盆地内で最も高い華?山で1,704mに達する。それぞれの山脈の間の谷は標高300mから500mで渠江など嘉陵江水系の川が南西に走り、農地が広がるほか水力発電や付近に埋蔵される天然ガスや鉱物などの資源をもとにした鉱工業が盛んである。
『Wikipedia』より
重慶攻略については、史実では幻となった「五号作戦」が立案されていました。
この作戦計画は前段と後段からなっていた。前段では、南方から約6万、内地から約12万、満州・朝鮮から約18万の兵力を増派し、主力は西安方面から、一部は武漢方面から重慶のある四川省に進攻するというものであった。
『孫子が指揮する太平洋戦争』より
具体的には、「15個師団を以て、先ず西安(成都の北東約800キロ)を占領、次いで秦嶺山脈に兵を進め四川省に進攻する準備を行う。別に中支より5~6個師団の軍を揚子江に沿う地域から進め、先ず万県付近(重慶の約250キロ)東北方を占領して更に奥地に向かう作戦を準備する」となっていた。
後段の作戦は、翌年(1943年)春に発動し、前記両方面の準備を整えた後、「相前後して四川省に進攻し、重慶・成都を始め所要の地域を占領して蒋政権の死命を制する」というものだった。
著者の前原清隆氏、ロシアのバルチック艦隊を例に上げて長駆遠征の不利を説きながら、重慶占領については、国府軍・八路軍の弱体ぶりを根拠に「おそらく簡単にできていただろう」と推測されております……が、とても簡単にはいかないと思いますよ。
日本本土決戦で関東平野に上陸した米軍が天皇の立て籠もった信州・松代を攻めるケースの比じゃありません。行軍距離は東京-松代間の200キロあまりに対して、西安-重慶は600キロあまり。それに距離だけの問題ではなく、標高1000メートル前後の山岳地帯を延々と踏破していかねばならんのですよ。もっとも東京-松代間にも碓氷峠という難所はありますが。
それこそ兵站は維持できます?
西安方面の主力にしろ中支からの別動隊にしろ、補給線は伸び切った状態になりますよね。八路軍得意(というか、それしかなかった)のゲリラ戦で後方を撹乱されて兵站線を寸断されたら、アムリッツァ星域会戦で3000万人の死者を生ぜしめた自由惑星同盟軍の愚行の再現です(時系列的にはアムリッツァが遥かに後。詳しくは『銀河英雄伝説』(田中芳樹著)を参照してください)。飯も食わず負傷することもない兵員と、弾丸が自然に湧いて出てくる銃砲とで構成された軍隊であれば、別ですが……。
その他、陸自出身の著者だけに、陸軍に甘く海軍に辛い論評が散見され、数値的客観性とバランス感にやや欠ける書物となっているのが残念でした。
余談。「孫子が指揮する……」なんて言うと「孫子」が人のように思えてしまいますが、これは人名ではなく書物の名称。著者は孫武。
- 第1次内江攻略戦
日本軍参加兵力 兵員1014 火砲 970 車両 0 後方 2217
日本軍損害 兵員 67 火砲 55 車両 0 後方 50
連合軍参加兵力 兵員 450 火砲 405 車両 22 後方 8357
連合軍損害 兵員 104 火砲 88 車両 3 後方 0
内江占領(第17師団) - 第1次安順攻略戦
日本軍参加兵力 兵員2146 火砲1395 車両 169 後方 5400
日本軍損害 兵員 0 火砲 0 車両 0 後方 0
連合軍参加兵力 兵員 11 火砲 0 車両 7 後方 6
連合軍損害 兵員 11 火砲 0 車両 7 後方 6
安順占領(第1軍) - 爆撃機「東海」開発完了
太平洋戦争で日本最大の脅威となったのは米潜水艦による通商破壊戦である。
島国の日本にとって通商路の寸断は死活問題である。その通商路を護る為に開発された唯一の対潜哨戒機が本機であった。
本機が通常の哨戒機と異なるのは対潜が主任務なので低高度(800m)での長時間低速飛行が要求された点である。この為、本機にはあえて低出力の天風31型エンジンが装備された。また迅速な対潜攻撃を行うべく急降下爆撃能力が付与された事や良好な視界を得る為、偵察席のガラス面積が広くされた事も大きな特徴と言えよう。
当初、本機は小型レーダーと磁気探知機での対潜捜索を予定したが小型レーダーは間に合わず磁気探知機も予定通りの性能を発揮出来なかった。よって本機の対潜捜索はもっぱら目視に頼る事となった。
ゲーム的にはどういう効果があるのかというと、対潜哨戒機は高度200m付近の低空をジグザグ飛行するために哨戒範囲が狭くならざるを得ない点をシミュレートして、対潜哨戒の範囲は通常哨戒の1/10になるところ、「東海」の場合は1/5の低下で済む。逆に言えば、通常機の2倍の対潜哨戒範囲をもつのが「東海」ということになります。
- 第1次六盤水攻略戦
日本軍参加兵力 兵員1674 火砲1297 車両 0 後方 5400
日本軍損害 兵員 0 火砲 0 車両 0 後方 0
連合軍参加兵力 兵員 0 火砲 0 車両 0 後方 0
連合軍損害 兵員 0 火砲 0 車両 0 後方 0
六盤水占領(第1軍)
六盤水を無血占領。紀元前500年頃にはこのあたり(現在の貴州省から雲南省にかけての地域)に「夜郎国」という小国が存在していました。世間知らずで自信過剰な様を表す「夜郎自大」という故事成語誕生の地です。
- 大和:対空型戦艦「大和」呉にて竣工
あまりにも有名過ぎる旧帝国海軍艦艇。多くを語る必要はないでしょう。
ただ今回のプレイでは、僚艦の『武蔵』とともにゲーム初期設定で個艦データを編集し、史実よりも1年早く竣工させました。理由は2つ。
- スーパー戦艦の大和型を4隻揃えて長期間にわたって活躍させ、米海軍関係者の心胆を寒からしめる
- 大和型戦艦に次いで同じドックで大鳳型装甲空母を4隻建造し、米海軍関係者の心胆を寒からしめる
史実どおりのスケジュールだと、同型艦4隻ずつ揃える前に戦争が終わってしまいます。
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